Web Innovator

Webにおけるイノベーション、戦略、エクスペリエンスの考察やトレンドについて

自分の写真
村上知紀(むらかみとものり) 1971年生まれ。およそ13年のWeb領域での経験を活かして、オンラインコミュニケーションに関するプロジェクト・マネジメント、戦略&設計プランニング、組織改善などに関する業務に従事している。著作に「Webサイトプランニングブック」「ウェブ解析力」「即実践!ネットマーケティング」がある。その他、雑誌やWebへの執筆多数。 Google+

chikitomo's shared items in Google Reader

2012年2月29日水曜日

PSMIEG(プスミーグ)

ソーシャルメディア時代のWebマーコム戦略のフレームワーク

PSMIEG(プスミーグ)

 というのを考えてみました。

名称がいまいちですが。


●パーティシペーション(P

参加体験を提供することで参加・貢献意識を高める

素人のアーティストを応援する、被災地にドネーションをする、世界一大きなパズルを作る、といったユーザーが参加したくなるような場やツールを用意して、その参加体験を通して、より深い興味や共感を生み出したり、製品やサービスに対する気づきを与える。


●ストーリーテリング(S

物語を語ることで共感や話題を作っていく

アーティストが海外を放浪して様々な音楽との出合いを通して新しい曲を生み出していく、といった共感を生み出すようなストーリーを、動画や写真といった形式でタイミングをコントロールしながら提供し、共感や話題を生み出していく。

 

●マッチング(M

ほしい情報が見つかるように品揃えを用意してマッチングさせる

ユーザーにとって知りたい情報やほしい製品をなるべく得やすくするために、ユーザーの目に触れるように露出したり、品揃えを十分に持つことによって、見つけやすさ/見つけられやすさの精度をアップし、ユーザーニーズと提供するものをマッチングさせる。

 

●インセンティブ(I

有益な情報や物品を提供することで気持ちをドライブする

直接的な動機付けになるようなインセンティブを用意し、そのインセンティブを得るまでの過程を通して製品やサービスに興味を持たせる。

 

●エンクロージャー(E

継続的に情報を提供することでエンゲージメントを高める

ソーシャルメディアやメールといった直接リーチできる手段を使って、ユーザーに継続的に情報発信やインタラクションを行うことによって、ユーザーの興味を持続させたり、ファンの度合いを高める。

 

●ゲーミフィケーション(G)

ゲーム体験(競争・達成・報酬)を提供してファンになってもらう

・競争心を刺激する、小さい達成感を継続的に得られるようにする、達成に対して報酬を与える、といったゲーム的な体験を提供することによって、何度も利用したり、長い期間利用してもらうことによって、ブランドに対する好き度合いを高める。

 

2011年12月24日土曜日

test

Tomonori Murakami shared a post with you on Google+. Google+ makes sharing on the web more like sharing in real life. Learn more.
Join Google+
test
View or comment on Tomonori Murakami's post »
You received this message because Tomonori Murakami shared it with chiki.tomo.post@blogger.com. Unsubscribe from these emails.

2011年4月19日火曜日

イノベーション講座で学んだこと

半年に渡って勉強した大前研一イノベーション講座も4末でお終いなので、学んだことをまとめてみます。

・自分がメンタルブロックに支配されていることに気づく。感情の壁、知覚の壁、モラルの壁、常識の壁。こうした壁の中で発想していて、自分でそれに気づいていないこと。限界というのは、自分のこうしたメンタルブロックによって起きているものであり、この限界の中で目標を設定してしまうために小さな目標になってしまったり、大きな目標を達成するための障害になったり、新しい発想をしたり、問題解決をするための障害となっている。

・メンタルブロックは、一度ぶち壊せても、すぐに硬くなっていく性質を持つ。同じ道を通り、同じような人を話し、同じような食事をして、同じような問題をといていると、無意識のうちにメンタルブロックが硬くなっていく。したがって、「常にメンタルをフレッシュな状態にする」ことを一生、義務としてやり続けなければいけない。これは、柔軟なモノの見方を持ち続けるということであり、これがベースとなって、創造的な問題解決を可能とする。

・メンタルをフレッシュな状態にするためには、常にメンタル=物の見方に揺さぶりをかけなければいけない。ズームイン・ズームアウトで視点を変えてみる、誰かの立場に立って考えてみる、何か異質なものを組み合わせてみる、時間軸を変えてみる、ネガティブサイドや盲点や小さいものに注目する、何かを変化・応用・適用してみる、といった方法である。

・絵やイメージで考える、数学を使う、メタファーを当てはめる、論理を使う、など対処する問題によって、使う武器を柔軟に使い分ける。思考のクセとして無意識に一つの手法を使ってしまいがちであるが、問題に合わせていくつか繰り出していく

・創造的なジャンプを可能にする様々な発想パターンがある。これらの発想パターンは、繰り返し練習することで、いろいろな応用技を瞬時に繰り出すことができる。これは、何度も何度も当てはめてみる、使ってみる、応用してみるの繰り返しである。スキーを覚える時のように、何度も滑って何度も転んで実践で体で覚えることしかない。

・創造的な問題解決において、こうした創造的なジャンプをするためには、自ら境界をつくっていくことで、その飛び先を見つけることが重要である。この道の先はもうない、この道の先にもない、という境界をつくっていく、出口をロジカルに狭めていくとよい。こっちもありそうだし、こっちもいいなという状態では、思い切ってジャンプができないし、方向が間違っている可能性も高い。ある意味、限界をはっきりと目に焼き付けて、その上で第三の道を探すというような感覚。

・飛び先を決めたら、怖れず思い切って飛ぶ、撚る。非連続を怖れない。ジャンプがアートになり、感動や共感を呼ぶ。

・どんなに不可能であるように見えても、まずはできると思う。そこから逆引きで、じゃあ、どうすればできるかを考える。自分に、できると思うパーミッションを与える。クリエイティビティは全ての人にある。自分にもクリエイティビティがあると思う。自分で自分の制約を作らない。

・まず分析から出発する。つぶさな分析が、創造的な解決策につながる。渾然一体となったものを分解して、キーを発見して、それを種に、解決策を膨らませる。ジャンプさせる。

2011年4月13日水曜日

Spinning Motivation Wheel

Build motivation engine into your web service, which keeps spinning motivation wheel around - the result of one's action effects on someone's next motivation.

The motivation wheel consists of 5 parts : 

1) Motivate users to input
2) Increase contents
3) Boost web exposure
4) Activate reaction
5) Effect more input

If you could put early adopters or influencial users on fire and make them to input something, it will be the trigger of spinning the wheel around.Then, you could see the increase of contents, which'd boost web exposure and findability with the power of share and search. And which will lead lots of users to the service, which puroduces reactions to the contents, which effects motivation in a good way of more inputs..


2011年4月9日土曜日

Global Web Data (Apr,2011)

★モバイル

・40億のモバイルのうち、10億がスマートフォン。モバイルインターネットを使っているユーザーのうち86%がテレビを見ているときに使っている

Microsoft's Growth of Mobile Marketing

・Android to Command Nearly Half of Worldwide Smartphone Operating System Market by Year-End 2012


★FacebookとTwitter

・ユーザーの41%は毎日ログイン。twitterは27%

Facebook vs. Twitter

・42%のツイートは第三者アプリから送信(2011/3/16)

メッシのFacebookページ: 7時間で700万のLikeを獲得。7時間でメッシはレディーガガが抱えるファンの25%と同数のファンを獲得し、そして、フェイスブックのティーンの憧れの的、ジャスティン・ビーバーのファンの30%に近いファンを手に入れたことになる。ただし、3,280万8,637人にいいねされている、フェイスブックの"いいね!"王こと、エミネムに追いつくためには、まだまだ勢いが足りない。


★その他ソーシャルメディア

・3月22日、リンクトインは、登録したユーザーが1億人を突破。リンクトインのユーザーの56%は米国外で居住している。最も成長が著しいマーケットはブラジルである。そして、100万人以上の教師がリンクトインを利用している。

・タンブラのブログの総数が1500万を超えた。特に若者世代(特に10代の女子)で人気が高い(2011/3/23)


★グーグル

Google APIs & Developer Products

Google(graphic): Is Google a Monopoly?

Those promotions include Andy Rubin who is now senior vice president of mobile; Vic Gundotra who is now senior vice president of social; Sundar Pichai who is now senior vice president of Chrome; Salar Kamangar who is now senior vice president of YouTube and video; Alan Eustace, who is now senior vice president of search; and Susan Wojcicki, who is now senior vice president of ads.


★ブラウザ戦争

The Evolution Of Web Browsers (Infographic)

2011年3月27日日曜日

WSE連載第五回:プロジェクト・マネジメントの戦術ノート

Web Site Expertの連載ももう5回目。今回は、プロジェクト・マネジメントの技法やその背景となっている考え方をまとめてみました。


ちょっと抜粋。

これまで経験したプロジェクトにおいて、こんな風に思ったことはないでしょうか。

・今自分のやっている作業が何に役立つのか、なんのためにやっているのか分からない
・いつもスケジュールがタイトになってしまう
・なぜこの段階になって修正をしなければいけないのだろうか
・なんでこんなにミスが連発されるのだろうか
・外部の会社は、どうして言ったことをやってくれないのだろうか

これらは、プロジェクトのマネジメントがうまくいっていない兆しであり、プロジェクトの失敗を引き起こす要因となってしまう事象です。一つ一つは実際によくあることで、たいしたことがないように見えますが、こうしたことが頻発するということで、もともと想定していたスケジュールに間に合わない、成果が出せない、といった失敗に限りなく近づいているといえます。

なぜ、このようなことがいつも起きてしまうのでしょうか。一言で言うと、プロジェクトのマネジメントがきちんとできていないからです。

(中略)

では、改めてプロジェクト・マネジメントの技法とはなんでしょうか。まずやらなければいけないのは「小分けにする」ことです。「大きい荷物を小分けにして山登りをする」ことをイメージしてみてください。

アフリカ大陸の最高峰、キリマンジャロの山頂を目指すとしましょう。出発は1か月後。仲間5人での登頂。リーダーはあなた。さて、どんな準備をすればいいでしょうか、何を持っていけばいいでしょうか。個人で使うものもあればみんなで共用のものもあります。そうした必要なものの全体が何か、を定義して、それを小分けにして、仲間のそれぞれに、お前が持てよ、と割り振る。そして、5人で山頂を目指す、といったイメージです。

要するに、ゴールがキリマンジャロの山頂であったときに、どのような荷物が全体として必要になるのかをイメージして、それを小分けにして、人に割り振って、ウォッチしながら山頂を目指すことが、プロジェクト・マネジメントの根幹技法であるといえます。



2011年2月5日土曜日

update from blogger droid

Test

Published with Blogger-droid v1.6.7

2011年1月20日木曜日

コミュニケーション戦略・企画のフレームワーク(update)

コミュニケーション戦略・企画のフレームワークをアップデート。

2011年1月8日土曜日

「アイディアつぶし」の質問とその対応

ジョン・P.コッターの「自分のアイディアを支持させる技術」というタイトルがHBRの最新号に掲載されており、面白かったです。イノベーションの発想パターンを学んでも、その後の実現までは話しが別だと思うため、興味がありました。

その中で、アイディアを様々な理由でつぶそうとする人にどう対応するか、という文脈の中で、以下のような攻撃リストに対して、事前に自問して対応方法をか考えておくとよいでしょう、とありましたのでそのまま引用してみます。実際パートナーとブレストするのもよいとのことです。

一つ一つ自分の例に当てはめて、自分だったらどう答えるか、準備するかを、考えて言ったのですが、経営者じゃなくて、現場レベルの、例えば、クライアントに対する提案でも十分役に立つ、よいリストだと思いました。


1.当社はずっと成功してきた。なぜ改革するのか。
2.金(または提案では振られていない課題)こそ現実の問題である
3.問題を誇張している
4.経営危機に向かっているというのか。
5.本当の意図はなんなのか
6.これはどうなのか。あれはどうなのか。そしてこれは、またあれは---。
7.君の提案はやりすぎである/生煮えである。
8.君はジレンマを抱えている
9.私にはとんでもないことに聞こえる
10.当社の価値観をないがしろにしている
11.あまりに単純化しすぎていてうまくいかない。
12.だれもこうしたりしない
13.あれもこれもというわけにはいかない
14.なるほど、これについはどうなのか(「これ」とは、提案者はまったく知らず、攻撃する人がその瞬間まで隠していた懸念事項)
15.社員たちは不安を募らせている
16.前もやったが、うまくいかなかった
17.難しすぎて、よくわからない
18.悪くないアイディアだが、時期が悪い
19.これをやるのは大変だ
20.ウチではうまくいかないだろう。別の会社である。
21.そのせいで、業績が悪化する
22.これをする余裕はない
23.社員たちを説得するのは無理だろう
24.単純にこれをやる体制がない


★自分だったらこうする、という自分のシミュレーション結果も挙げてみます。


1.当社はずっと成功してきた。なぜ改革するのか。

⇒おっしゃる通り成功してきているように見えます。株主からの評価も高いですしね。ただ、目に見えないところで、実は、現状はこういう課題があるんです。データはこれです。このままいくと、○年後には高い確立でこのようになってしまいます。そうすると、こういったマイナスのスパイラルに入り、リカバリーする為に非常にパワーがこれくらい必要になってしまいます。

(要するにデータ準備して、それを示しながら分かりやすいロジックで納得してもらう)

2.金(または提案では振られていない課題)こそ現実の問題である

⇒そうですね、たしかに金は一つ解決しなけばいけない現実の問題ですね。ただ、それは提案しているアイディアを実現すれば、こういう理由で、それが問題ではなくなくなりますよ。

(提案を実行すると、その問題が消えてしまうことを分かってもらう。そのための課題の連鎖を表すツリーみたいなものを準備しておく)

3.問題を誇張している

⇒そうでしょうかね・・言い方が悪かったのかもしれませんね。ただ、データによるとこのように出ているので、誇張というよりも、むしろ、控えめに言っているくらいです。

(言い方の問題だったとあやまりつつ、実際、誇張ではないことをデータを示す)

4.経営危機に向かっているというのか。

⇒現時点で、経営危機というわけではないと思いますが、このままいくと、確実にそうなってしまうと思います。

(言葉の強さで圧迫しようとしている相手に対して、正面からぶつからずに、そういう危険性があり、いまだったら対応可能だ、ということを伝える)

5.本当の意図はなんなのか

⇒本当の意図は、この問題を課題を解決したい、ということです。もし自分がやらなくてもいいので、会社にとってこの課題は解決すべきだと思います。

(利己的な理由で言っていると思われないように、そうではないということを仮定で示す)

6.これはどうなのか。あれはどうなのか。そしてこれは、またあれは---。

⇒今、一番重要なことは、これです。これが一つ解決されると、仰っている点が、解決されます。

(小さい問題が現象として見えて質問を連発してくる相手には、なにが重要なことなのかを伝える)

7.君の提案はやりすぎである/生煮えである。

⇒ただ、そこまでやらないとやる意味がありませんよ。逆に中途半端にやることで、こんなマイナス面が出てきます。ここは一気にこうしましょう。

(中途半端にするマイナス面を分かってもらう)

8.君はジレンマを抱えている

⇒意図がクリアでなかったんでしたらすみません。ジレンマはありません。ちなみに私はどんなジレンマを抱えているように見えますか

(訳の分からないことを言う相手には、その意図を逆に質問する)

9.私にはとんでもないことに聞こえる

⇒なるほど、実現できるのだろうか、と思っていらっしゃるということですね。実現はこのようにすれば、十分に可能です。

(相手の不安ポイントを確かめて、それなら大丈夫だよ、と伝える)

10.当社の価値観をないがしろにしている

⇒当社の価値観は、こうです。ですので、今回の提案はその価値観に則った形でお持ちしています。もし、すれていると思われるところがあれば、具体的に教えてください。

(当然価値観の範囲内であることを分かって提案していることを伝える)

11.あまりに単純化しすぎていてうまくいかない。

⇒実際、課題はシンプルです。いろいろ複雑に見えることも、その本質をたどっていくと、この課題に収斂されます。この課題図を見てください。またアイディアもシンプルな方が実現しやすく成功しやすいです。

(本当はもっと複雑な問題が隠れているのではと疑っている人に対して、課題の整理を分かりやすく説明し、本質的な課題がシンプルであることを示す)

12.だれもこうしたりしない

⇒実際、そうなんです。逆に、みんながやっている方法では、マネですから、いいアイディアとは言えません。誰もやらない方法をとって、他社を出し抜きましょうよ。

(前例主義や他社のマネをしないと安心できない人に、そうじゃないアプローチの方が自社にとっていいということを伝える)

13.あれもこれもというわけにはいかない

⇒おっしゃる通りです。実際、実行できるのは1つです。この1つに集中してやりましょう。

(言いたいことを逆手にとって、主張に変える)

14.なるほど、これについはどうなのか(「これ」とは、提案者はまったく知らず、攻撃する人がその瞬間まで隠していた懸念事項)

⇒そういう懸念事項があるんですね。それに関しては、提案に対するインパクトを検証して改めてお持ちします。

(対応できなければ、持ち帰る。あくまで冷静に。)

15.社員たちは不安を募らせている

⇒ちなみに、誰がそのように言っていましたか。私の耳には入っていないのですが・・ああ、なんとかさんですか。

(不安を煽ろうとしていると思われるので、必要以上に不安にならないように、誰が実際にそのように言っているかを確認する)

16.前もやったが、うまくいかなかった

⇒ちなみに前はどのようにやりましたか。うまくいかなかった理由はなんでしょうか。それであれば、今回の案はそのうまくいかなかった原因がないので大丈夫ですよ。

(うまくいかなかった原因を明らかにして、それを回避するような案であることを伝える)

17.難しすぎて、よくわからない

⇒すみません、結論を一言でいうとこういうことです。例えるとこういうことです。

(要するにどういうことかを噛み砕いて言う。また分かりやすい喩え話をする)

18.悪くないアイディアだが、時期が悪い

⇒このアイディアは、今やるべきものです。逆に、今やらないともっと状況が悪くなります。状況をよくするために、今やるべきことを提案しています。

(先延ばししようとしている相手に、今やるべきだということを、先延ばししても意味がないことを伝えて分かってもらう)

19.これをやるのは大変だ

⇒たしかに大変ですが、実現するための体制とスケジュールをこのように作りますので、実行はおまかせください

(実行面にもちゃんと配慮していることを伝えて分かってもらう)

20.ウチではうまくいかないだろう。別の会社である。

⇒そのように思われる理由はなんですか。それであれば、その課題を解決する解決策を用意します。

(うまく行かないと思う理由を聞いてその課題に対する解決策を提示する)

21.そのせいで、業績が悪化する

⇒このアイディアを実行することによって、このようなシミュレーションされます。それによると業績は逆にいつまでにこの程度アップします。

(アイディアを実行した結果をシミュレーションしておく)

22.これをする余裕はない

⇒これを実現するためのリソースはこれだけ必要です。現在ないものは、このように調達して実行します。ですので、リソースは問題になりません。

(余裕が問題にならないようにかかるリソースを明らかにして足りない場合の策も考えておく)

23.社員たちを説得するのは無理だろう

⇒なぜそのように思われますか。社員の立場に立ってみると、むしろ求めている変化であると思います。最初は抵抗するかもしれませんが、きちんと説明すれば分かってくれるはずです。

(社員の立場に立ってもよい提案であることを主張し、説得できることを分かってもらう)

24.単純にこれをやる体制がない

⇒このアイディアを実現するための体制はこのようなものです。社内ではこのような方法で調達します。もし足りないようであれば、外部からこのような方法で体制を作りますので、実現に問題ありません。

(実現可能な体制も考えておき、それを伝える)


2010年12月19日日曜日

WSE連載第三回:コミュニケーション設計の極意

少し前に、WSEの連載の第三回目の原稿が掲載されたので、その一部をアップします。


●コミュニケーション設計に関するヒント

さて、「2つのシナリオ」を考えた後は、より具体的に、導線設計やサイトの構造や画面の設計、目標値設定を考えなくてはいけません。ここではそのヒントになる実践的なポイントをいくつか挙げてみましょう。


★ユーザーはクロスメディアしないと思っておこう

クロスメディア、クロスコミュニケーション、メディアミックス、といった言葉がありますが、同じコンテンツを複数のメディアで共用したり、表現やメッセージをメディアを跨いで揃えるという、提供側からの視点で施策を実施したとしても、実際の行動として、ユーザーが思ったようにメディアを跨いでくれることは基本難しいと思っておいた方がよいでしょう。

例えば、テレビCMや新聞広告からWebに誘導させたり、雑誌のタイアップからWebサイトに誘導させたり、モバイルサイトからPCサイトに誘導する、といったことを行いますが、その誘導数は、露出の量にもよりますが、大抵の場合で、せいぜい数百や数千といったレベルです。また、記憶だけしておいて行動はずっと後になって行うなど、行動の時間軸がずれたりして、はっきりと数字に現れにくいという側面もあります。

もちろん、マス広告はやるべきではない、複数のメディアを使うべきでない、という訳ではなく、人を直接的に動かすという目的でマス広告を位置づけても投資した程の効果がないという意味です。逆に言えば、露出やWebだとリーチできないユーザーに対するリーチを目的として実施する、というように割りきって実施するとよいと思います。


★WebPRは、戦略的にやろう

Web上でのPRは、WebPRやネットPRという言葉で呼ばれ、注目されていますが、それをいかに戦略的にできるかが重要です。戦略的というのは、情報伝達のパワーを持ったメディアにとっての美味しいネタをタイミングよく提供して、効果的、効率的に情報を拡散をするという意味です。

具体的なポイントとしては、3つあります。1つ目は、どこのメディアに取り上げられると、このメディアにも波及するというエスカレーションのメカニズムがありますので、その波及の流れを確実に押さえること。2つ目は、世の中の関心事にはまり、かつ鮮度の高い情報を提供しながら、きちんとPRしたい製品やサービスなどに落ちていること、これは別の言葉で言えば、文脈を作ることです。3つ目は、文脈を時間軸で効果的に組み立てていくこと、です。このように3つの視点で組み立てることにより、単なる商品リリースを撒くだけでないPR効果が得られます。


一方で、オフラインでの広告と同じように、どれだけ数多く記事が出たとしても、Webサイトへの集客という面ではあまり効果がないと考えておいた方がいいでしょう。もし集客も必要であれば、PR露出で記事がたくさんだしながら、グーグルのコンテンツターゲティングといったコンテンツに紐づいたターゲティング広告を実施すると、PR記事の横や下にバナーが自動的に貼られる場合があるので、相乗効果が生まれ、集客にも貢献します。


●共有、拡散、発見のメカニズムを押さえよう

近頃のキャンペーンでは、自社サイトとして、新たなキャンペーンサイトを立ち上げるだけでなく、同時に外部の共有プラットフォームを使うことがほとんどです。外部の共有プラットフォームとは、すなわちソーシャルメディアのことです。ソーシャルメディアは、共有、拡散、発見といったメカニズムをデフォルトで持っていますので、そうしたメカニズムを利用した気づきや体験の効果を効果的に得ることができます。

Youtubeであれば、URLの共有、埋め込みコードの提供、他のソーシャルメディアへの共有といった機能によって、ユーザー自身による動画の共有が促され、拡散し、他のユーザー目に触れる可能性があります。また、タイトルやタグのテキストをベースとしたサイト内検索結果への表示や関連動画での表示により、他のユーザーからの発見されやすさも仕組みとして担保してあります。

他にもTwitterであれば、フォローとつぶやきやRTによる共有や拡散による気づきの促進、ハッシュタグによる発見のされやすさの担保がされています。キャンペーンにおいて効果的に気づきを得るためには、このような、メカニズムがあり、かつ膨大なユーザーが集まっている外部の共有プラットフォームを使うことは、理にかなっています。

ただ、一方で、コントロールが効く広告とは異なり、ユーザーが主語で、ユーザーが自発的に共有してくれたり、拡散してくれることがマストになりますので、ユーザーが共有するための強力な動機づけや、拡散のための仕掛けを設計することが必要になります。それは単に面白い動画などの共有"ネタ"を提供すればいいわけではなく、なぜ共有したいと思うのか、どのように拡散させるのか、どのように他のユーザーが気づくのか、ということを深くはっきりとイメージし、テクニカルな面を含めて実装に落とすことが重要となります。

細かい話ですが、例えば、Youtube上で、動画のタイトルテキストをキャンペーンで統一的に使っているタイトルではなく、「動画001」などとすると、検索しようと思ってもユーザーは見つけることができません。


★キャンペーンでも検索エンジン対策を

キャンペーンにおける集客は、Webのメディアに出稿する有料集客が中心で、検索エンジン対策=いわゆるSEO対策は、ほとんど無視されている領域ですが、検索エンジン経由での集客は、能動的なユーザーを捕まえるチャンスですから、確実に網をかけておく必要です。もし、マス広告やPRやイベントなど、新たな気づきを与えるような施策もセットで実施しているのであれば、検索エンジンで検索しようとするユーザーも一定数いるはずなので、そうしたユーザーの取りこぼしも避けたいはずです。また、検索がリアルタイム化していたり、クローラーの巡回スピードが非常に早くなってきているので、もしページ数が少なかったとしても、検索結果の上位に表示することも十分に可能です。

そのためには、例えば、フルフラッシュにしないで、サイトをきちんとHTMLで構造化すること、ページレベルでのSEO対策をきちんと実施すること、WebPRの手法などを使って、被リンクを稼ぐこと、といった通常のSEO対策は確実に行います。また、SMO(ソーシャルメディア最適化)と呼ばれるソーシャルメディアを活用した検索エンジン対策(=見つけられやすさのアップ)も実施してみるとよいでしょう。更に、その上で確実にユーザーを受け止めるためにリスティングを併用することも有効です。

こうした検索エンジン対策をする際には、事前に、共通で統一的に使うキーワードを決めます。そのキーワードがWebサイト上のタイトル、本文やアンカーなどにきちんと入れるだけでなく、PRの本文やアンカーテキスト、広告のコピー、マス広告で表示する誘導のための検索ワード、ソーシャルメディアでの自己紹介の文、といったありとあらゆる露出テキストに使うようにします。それによって、ユーザーに記憶してもらい検索ワードとして入力してもらいやすくなります。


★使えるものは何でも使おう

自社の製品サイト、自社の他のキャンペーンサイト、自社のコーポレートサイト、パートナーサイト、既存Web会員、既存メール会員、ソーシャルメディア上のアカウントや自社ページ、自社ビル、社員、などは資産です。資産というのは、既に自社のものとして存在し、無料もしくは低コストで使えるものですから、積極的に使い尽くしましょう。

告知や集客の入り口として利用することは当然ですが、既存の顧客データをキャンペーンにうまく組み込んで利用できると更によいでしょう。一番、簡単なのは、メールアドレスを入れてくれたユーザーにキャンペーンの告知メールを送ることでしょう。顧客データが分析できる状況であれば、ターゲティングを行い、更に効果的、効率的にアプローチすることが可能です。

中長期的なCRMの活動の中に、短期的なキャンペーンが計画的に組み込まれていることはあまり例がないと思いますが、既存の顧客の属性や行動データも超重要な資産ですから、キャンペーンにうまく活用することも視野に入れておいてください。


★入り口から出口までの距離の意識をもとう

企画のクリエイティブ的なジャンプ感も大事ですが、常に目的を忘れないことも重要です。宣伝したい製品やサービスへのブリッジやコンバージョンも常に念頭に置いておきましょう。これは、既に本稿で説明したように、気づきという入り口から入ってもらい、製品やサービスへの興味アップといった出口までのシナリオを考えるということと同じです。
このシナリオを考えるにあたって、その入口から出口までの距離を意識することが重要です。気持ち的に遠いところ(商品やサービス自体を知らない人や気づいていない人)からお金を掛けてもってくるパターンと、既に近くにいる人(既に検討している人を探し出して)を持ってくるパターンがあります。

このパターンに応じてアプローチの方法を適切にかえて行きます。前者のパターンの場合は、製品に興味ある人も中には少しはいるだろうから、薄い人も濃い人もとにかく人をたくさん集めようという方式です。溜池方式と呼びましょう。後者を、製品を買おうとして前のめりになっている人がいるところに網を張って確実に連れてくることでコンバージョンさせようという方式です。地引き網方式と呼びましょう。前者はマス広告やPRイベントやバナー広告を使い、後者は、リスティングや自然検索といった手法を使うとよいでしょう。


★キャンペーンサイトのサイトの構造とFLASH

キャンペーンサイトは、FLASHが使われることが多いですが、盲目的にFLASHを使うのはやめましょう。豊かな表現をするという視点だけでなく、ユーザーから見た場合の使いがってやSEOの視点、代替の技術がないか、ということも考え合わせた上で、選択するべきです。特にフルフラッシュのサイトは、現在のところ検索エンジンが中身をクロールできなかったり、ページとして構造化されていないために、検索エンジンで見つけれもらいにくくなります。例えば、twitterでつぶやくのに付けるURLは、そのつぶやきに応じた内容のページに作れていくものの方がいいでしょう。つまり、内容をいくつかにわけて、興味と飛んだ先がダイレクトにマッチしている状態を作り出すわけです。また、iPhoneやiPadはFLASHのコンテンツが見れないので、そういう意味でもFLASH一本槍でいく前に、他の武器も検討してみましょう。

2010年12月2日木曜日

ソーシャルメディアの基本トレンド8

企業のプロモーションにおいて、ソーシャルメディアを戦略的に活用するためには、その本質や変化について押さえておかなくてはいけませんが、現在起きている基本的な技術や機能のトレンドを挙げてみました。どれも基本的なことです。

・オープンAPI

基本的なことですが、TwitterやYoutubeを初めとするソーシャルメディアは、API(Application Programming Interface)、つまり、アプリケーションの機能を操作するための取り決めで、他のサービスからデータを取得したり、情報を追加したりするためのルールのことです。こうしたルールを各サービスがオープンにしているため、他のサービス上のデータを自分のサービス上で表示させたり、外部のサービスで共有させたりすることができます。具体的には、例えば、Twitterからハッシュタグのついたつぶやきをキャンペーンサイト上で表示させることができます。

・シングルサインオン

シングルサインオンは、ユーザが一度認証を受けたら、許可されている全ての機能を利用できる、ということですが、これをサービスを跨いで行うためのプロトコルとして、OAuth、OpenID、Facebook Connectがあります。特に、OAuthはTwitterがベーシック認証からOAuthに移行したように普及が進んでいます。OAuthは、利用しているサービスAにある個人情報をサービスBが使えるように許可を与えるためのプロトコルで、サービスBにパスワードを教えることなく、認可情報を譲り渡すことができます。つまり、サービス同士がつながっていて、いちいちパスワードを入れて自分の情報にアクセスする許可をもらう必要がありません。

・オープンプラットフォーム

Facebook Platform、Android Developers、mixi アプリ、モバゲー API、GREE Platformというように多くのソーシャルメディアで、外部アプリケーションのプラットフォームを用意しています。これは、それぞれのソーシャルメディアの個人情報やソーシャルグラフ(友人ネットワーク)を使ったアプリケーションを開発して、利用することができるということです。グリーやモバゲー上で、ソーシャルゲーム開発して置いてキャンペーンに活用するといったことができます。

・リアルタイムアップデート

リアルタイムというのもキーワードです。オープンAPIを活用して他サービスのデータを表示させる場合や他サービスに投稿する場合でも、リアルタイムに更新されるような技術環境が整ってきています。Twitterでつぶやいた情報は、設定することでFacebookでリアルタイムにも表示されますし、uStreamに表示されているTwitterのストリームもリアルタイムです。また、FLASHマーケティングと呼ばれますが、共同購入による激安クーポンを提供するサービスであるグルーポンも事業を拡大しており、現時点ではグーグルが巨額の買収オファーをしていると報じられています。

・コンテンツ共有

ユーザーが、ソーシャルメディア上に持っているソーシャルグラフ(友人ネットワーク)に外部のサイト上から、共有する機能です。よくある共有ボタンで、後述するようにFacebookのいいね!ボタンなども実装が進んできています。これは、数行のコードをサイト上に埋め込むだけで簡単に利用できるもので、これまでのメールでの共有といった機能を拡張したものと考えられます。

・友人関係のオープン化

Facebookのオープングラフが有名ですが、ソーシャルメディアの中でユーザーが持っている友人ネットワークや興味・関心を外部のサービスに対してオープンにしていくためのAPIが公開されています。また、googleのgmailなどのメールサービスも、コンタクトリストを公開しており、外部のソーシャルメディアにエクスポートできるようになっています。オープンAPIの中の一つの要素ですが、重要なのでテーマとして挙げました。

・検索のソーシャル&リアルタイム化

グーグルは、Google Social Searchという名称で、ソーシャルサーチの機能を提供していますが、ユーザのソーシャルグラフを参照し、そのつながっている人が書いた商品のレビューやブログ、写真などのリソースなどを検索できるようにしたものです。キーワードとの関連性だけでなく、興味や関心の近い友人というフィルターを通した結果を提供するものであると考えるとよいでしょう。Bingの中にフェースブックの検索結果が出ることもそれに当てはまります。また、グーグルは、リアルタイムアップデートの傾向に連動して、リアルタイムサーチの機能も提供しており、Twitterのつぶやきでマッチした結果も検索結果として表示します。

・モバイル&ローケーションサービス

スマートホンのシェア拡大にも大きく関係していますが、ソーシャルメディアの戦場もモバイルに拡張されてきています。foursquare、Gowallaが有名ですが、「ソーシャル」+「ロケーション」+「モバイル」という組み合わせのサービスが注目されています。こうしたロケーションベースのソーシャルメディアを使ったキャンペーンの事例はこれからですが、スマートホンに対応したアプリを開発することや、キャンペーンサイトをスマートホン対応にすることは、既に多くの取り組みがされています。

2010年10月31日日曜日

どんどん失敗しよう?

国や社会という視点から考えると、価値があるイノベーションが起きるためには、なるべく多くのチャレンジャーがいて、なるべく多くのトライアルがあって、結果として、本当にいい上澄みをすくえれば、それでいい。

だから、失敗しても何度でもチャレンジできることが大事だと、というメッセージを送り、何度失敗してもチャレンジしてしまうような魅力的な出口を用意する。

会社という単位で経営者の視点で考えても同じだと思う。たくさんのチャレンジから1つや2つのいいものが出てくる。だから、なるべく多くのチャレンジをしてほしい。そのための仕組みや土壌を作る。

これは、裏返すと、必ず失敗する人たちが必要なので、失敗してもまたチャレンジしようと思ってもらうことが必要。

翻って、個人レベルで考えてみると、そのようなイノベーションのプラットフォームみたいな仕組みや土壌の上で踊るのはできるけど、そのような仕組みや土壌でないところで、無理やり踊れ、といってもなかなか難しいと思う。

誰も普通失敗したいと思わないし、何も考えずにトライしても失敗するし、やっぱり失敗は失敗だし、250センチのハードルに対して、失敗を恐れないでチャレンジしなよ、といっても必ず失敗する、学習なんかにならないのではないかと思う。

つまり、失敗することによって学ぶことは当然多いとは思うものの、絶対的に、失敗することが重要なのではなく、そのようなプラットフォーム上で機能する価値観なのだと思う。

2010年10月29日金曜日

なにかに包まれた実

ビジネスにおける問題解決という文脈の場合の本質的な問題というのは、基本的にはWhyで深堀していく「原因」という意味。

いろんなことを引き起こしている「根本的な原因」はなにか?を、データを集取して分析して、それを特定していくのが、ビジネスにおける問題解決の前半のプロセス。

一方、なにかを引き起こす「根本的な原因」ではなく、以下のような、表面的には現れていないけど、裏に隠れている本質、もしくは、なにかに包まれた実、というのも、立派な本質であろう。

・言葉には現れていないけど、人が持っている本当の気持ち(欲求や悩み)
・人の潜在的なニーズ
・人の行動を変えてしまうような言葉
・あまり表面的に現れていない社会的な兆し
・表現の後ろに隠れた本当に伝えたいメッセージ

こうした「なにかに包まれた実」に到達するためには、Whyというツールでは不十分である。

多分、「共感」や「パターン認識」というツールを使う使う必要があると思う。(共感もパターン認識に含まれるのかもしれない)

対象に自分が成り切って自分だったらどうだろうかと一生懸命に感じたり、これまでの自分が知っているパターンやフレームワークを当てはめたり、いろんな事象や兆しの共通部分を取り出したり、するような思考が必要になる。

これは、問題解決の世界でほとんど語られることがない、無視されている領域であるが、ものすごい重要だと思う。

一言で言うと「洞察」の技法ということになるだろうか。

個人的に考えても、問題解決のトレーニングを積んだせいか、すぐにWhyツールを使ってしまう。そして、Whyが使えないものは、無意識に無視してしまう、という弊害があったように感じるが、

今後は、問題解決と洞察の2つが別物であることをちゃんと認識して、対象によってツールを使い分ける必要があると思う。



2010年10月7日木曜日

広告コミュニケーションのフレームワーク案

広告のアウトプットを見ると、渾然一体となっているので、はっきりとは分からないが、「表現技術」の裏に隠れた「企業が伝えるメッセージ」をかき分けて、明確にすると、議論がもっとすっきりするのではないだろうか。

重要なのは、企業が何を伝えたいか、で、表現技術は、それに注目させたり、膨らませるためにある。だから、よく言われるように、いい広告というのは、ジャンプして、ちゃんと着地している。

順番としては、普通に考えると、まず企業が伝えるメッセージ」考えて、それを元に、「表現技術」で膨らますわけだが、この「企業が伝えるメッセージ」を何にするべきか?というのも、まず、「表現技術」をいろいろ考えてから、逆引きで&後付で考えたりすることによって、なんだかよくわからなくなる場合が多いのではないだろうか。

そうなるのは、「企業が伝えるメッセージ」を考える方法や順番がや技術がチームで共有されていない、ということに原因があるような気がする。

そこで、まだ、柔らかい状態ではあるが、「企業が伝えるメッセージ」を考えるフレームワークを考えてみた。

このフレームワークに、現在検討中の広告を当てはめたり、世の中にある広告をあてはめたりすると、今、どこの議論をしているのかが、分かったり、足りないものが分かるかもしれない。

例えば、

CMの印象として「夜、音楽を聞きながらランニングするスタイル」をいかにカッコよく伝えていたとしても、それでお終いであれば、広告としてはあまり意味がないから、

「このイヤホンは雑音をシャットアウトするから、夜一人でも気持よく走れるよ」
という利用者にとってのベネフィットを伝え、

更に、なぜなら「高級な防音素材を使っている」から。

といった、製品の価値にまで落していこうよ、、

といったチェックができる。

もしくは、

今回の広告は、

差別化出来る要素がしっかりあるわけだから、ライフスタイルやメリットの提案じゃなくて、もっとストレートに「高級な防音素材を使っている」という製品の価値を膨らませて、伝えよう、

というように、考えることができる。

2010年9月25日土曜日

WebSiteExpertの連載キャンペーンマネジメント力の第二弾

24日に発売となった、WebSiteExpertの連載、キャンペーンマネジメント力の第二弾は、

キャンペーンにおけるPDCAサイクル

です。

以下は序文っぽいところ。

-------------------------

物販サイトやリード獲得を目的としたWebサイトにおいて「PDCAサイクルを回そう」というテーマは、ごく一般的です。ちょっとしたボトルネックが、獲得できるリードの数や売上にマイナスの影響を与えてしまうため、チェックと修正を繰り返しながらボトルネックを解消していくというプロセスは、日々のオペレーションの中に既に組み込まれている場合が多いでしょう。

では、商品やサービスのブランディングや販売促進を目的としたキャンペーンに関しては、どうでしょうか。

バナー広告などのネット広告の効果検証を行いながら、コピーやデザインのクリエイティブを定期的に変えるといったことや、複数パターンのバナーを出稿して見て、効果の高いものを見極めていく、といった取り組みを行っている場合はあると思いますが、トータルなキャンペーンマネジメントの観点から言うと、まだ不十分です。

つまり、Webを中心としたキャンペーンは、ネット広告のような集客部分だけ見ていればよいわけではなく、入り口から出口までのシナリオがちゃんと実現されているかどうかを見ていかなくてはいけないためです。別の言葉で言うと、気づきという入り口からコンバージョンという出口まで、トータルな視点で効果検証を行いながら、修正していくというプロセスを継続的に行うことがポイントとなります。(前号(WSE#31)に掲載したキャンペーンマネジメント力の第一回を参照してください)

こうした集客部分だけでなく、その後の体験、コンバージョンといった全体の観点での定期的なチェックと修正を繰り返すことで、効果を最大化させることができます。

キャンペーンマネジメント力の第二回目は、このようなキャンペーンにおけるPDCAサイクルを回すための、考え方やコツについて解説します。

2010年9月24日金曜日

イノベーション講座を受けることに


値段も高いのでどうしようか悩んだけど、じっくり考えた末、大前研一イノベーション講座に申込むことに決定。

問題解決の考え方や具体的な技術については、問題解決トレーニングとその後の仕事を通じて習得できた気がするので(サビないように日々の研鑽は怠らないようにするにせよ)、このイノベーション講座では、ただの問題解決ではなく、

創造的な問題解決をするための発想の収納棚を作ること

を目標にしよう。

単に問題解決をするだけでなく、よりインパクトのあるイノベーティブな問題解決ができるような脳力を身につけること

と言い換えてもいいかもしれない。

この講座は、6か月間の勉強の機会を得られるというところを活用して、受身的に何かを教えてもらおうというのではなく、前のめりに積極的に取り組み、とことん自分の頭に揺さぶりをかけていくようにしよう。

結果として、本1冊かけば、元はとれるし、投資と考えると高くない。

あとは、自分次第。次のステージにいくためにもがんばってやってみよう。


2010年9月19日日曜日

キャンペーンシナリオ

シナリオには2つある。

ユーザーの気持ちと行動の流れとしてのシナリオと、

時間軸での展開シナリオだ。

後者もいくつかパターンがある。

例えば、

商品発表などに合わせてキャンペーン初頭にメディアパワーを集中させて、その後定着つまりリピートを狙うパターン

まずはPRで、世の中の空気を作って、その後企画アンドPRで、だんだんと濃いユーザーにアプローチするパターン

情報先端層に限定やとんがった情報を提供しクチコミしてもらい、盛り上がったタイミングで一般の人にむけてマス広告を実施パターン

2010年9月3日金曜日

キャンペーンにおけるWeb戦略のポイント

★オフラインからサイトへの集客は最初から見込んじゃダメ

一言でいうと、クロスメディアはやっぱりしない。テレビ、新聞、雑誌やOOHやPRなどからWebサイトやモバイルサイトに集客はほとんどできないと思った方がよい。ポスターにQRコードを付けてくるのも同じ。来るとしても桁の感じからすると、数百くらい。集客単価などをあとから問われてもひどい数字になることだけは確か。もしマス広告などをやる場合には、目的を集客ではなくて、露出とかマインドシェアなどにはっきりとして、効果もWeb解析では見ないようにする。

★WebPRも集客はほとんどしない

流行りなのでWebPRをやろうとか言って、お金かけてで数多く記事が出たとしても、集客という面ではほとんど効果がない。これも広告費換算などを使った露出効果だけを見るべき。ただし、PR露出で記事がたくさんだしながら、グーグルのコンテンツターゲティングを実施すると、その記事の横や下にバナーが自動的に貼られるので、相乗効果が生まれるという裏技もある

★使えるものは何でも使おう

自社サイト、パートナーサイト、既存会員、既存メール会員、ソーシャルメディア上のアカウントや自社ページ、自社ビル、社員、など既にある資産を有効に活用することで集客をかせごう。低いコストで集客できる。

★キャンペーンでもSEO対策を

キャンペーンサイトでは、通常SEO対策はほとんど無視されている領域であるが、検索がリアルタイム化していたり、クローラーの巡回スピードが非常に早くなってきているので、ページ数が少なくても、キーワードをきちんと決めて、露出することや、WebPR等の手法で被リンクを稼ぐことによって、自然検索からの集客も見込めるようになる。

★入り口から出口までのシナリオパターン2つ

コンバージョンに目的をおくのであれば、気持ち的に遠いところ(商品やサービス自体を知らない人や気づいていない人)からお金を掛けてもってくるよりも既
に近くにいる人(既に検討している人を探し出して)を持ってきた方がいい。また、その場合どの程度のボリュームがあるのかは、いろんな手段で調べることが
できる。前者を溜池方式=製品に興味ある人も中には少しはいるだろうから、薄い人も濃い人もとにかく人をたくさん集めようという方式。後者を、投網方式=製品を買おうとして前のめりになっている人がいるところに網を張って確実に連れてくることでコンバージョンさせようという方式。前者はマス広告やPRイベントやバナー広告を使う。後者は、リスティングを使う。

★キャンペーンサイトの作り

気持ちは分かるが、FLASH一本槍はもうやめよう。表現や訴求したことよりもユーザーから見た場合の使いがってや意味のあるコンテンツを重要視しよう。ユーザーにとってのハードルはなるべく排除しよう。長い動画を強制的に見せるのはやめよう。特にリピーターにとっては結構きつい。もしコンフリクトするの
であれば、それを解決する方法をさがそう。クッキーを読んで2回目には動画を見せないとか。また、FLASHの中で全てを回すよりもページを分けた方がいい。例えば、twitterでつぶやくのに付けるURLは、そのつぶやきに応じた内容のページに作れていくものの方がいい。当然SEO対策にもなるし。

★ソーシャルメディアとうまく付き合う

ソーシャルメディアは、流行っているし、広く気づきを得るという意味でうまく使えば効果的で効率的なプラットフォームには間違いない。ただ、企画でよくあ
るのは、ただtwitter使いましょう、ustream使いましょうという提案。まずは、目的をはっきりさせる。販促キャンペーンでなければ、認知や気づきのアップの
目的に使った方がいい。逆に、クリックはなかなかしない。というかネタ次第。もう一つのポイントは、シナリオ。ただ単にソーシャルメディアを使うのではな
く、大きなシナリオの中の一つのパーツや一つの手段として使う方がいい。要するに、ソーシャルメディアは目的ではなくて、一つの手段。

2010年9月2日木曜日

VIDEO:Google 翻訳の仕組み

なるほど、面白い

ポジショニング

アップルよりもグーグル、
ハードウェアよりもソフトウェア、
ガジェットよりもweb、
クローズドよりもオープン、
スティーブよりもエリック、
クリエイティビティよりイノベーティブ、
クリエーターよりもエンジニア、
トップダウンよりオートノミ—、
マネジメントよりもリーダーシップ、
コンテンツよりもプラットフォーム、
ローカルよりもグローバル、
ハーバードよりもスタンフォード、
ニューヨークよりサンフランシスコ…

2010年8月24日火曜日

Be innovative, but don't use that word

ブログのタイトル変えた方がいいな

Scott Berkun: I strongly recommend people use this word as little as possible. It's mostly a distraction. Many great ideas and breakthroughs were achieved without people worrying if they were innovative enough or not. They simply chose to try and solve a problem they or their customers cared about. And then later on, after the hard work was done, they were called "innovators." It's a good word to let other people say about you, rather than use it in reference to yourself.

2010年7月26日月曜日

WSEで新連載:キャンペーンマネジメント力

いつもお世話なっているWeb Site Expert #31から、新連載をさせていただくことになりました。(24日発売)

タイトルは、

【キャンペーンマネジメント力】

ブランド認知アップや商品やサービスの販売促進を目的とする短期的なキャンペーンも最近ではWeb中心に完全にシフトしていますが、

まだきちんとマネジメントできている状況ではありません。

というか、急激にシフトしているせいか、現場ではかなり戸惑や迷い、非効率、無駄、失敗で溢れかえっています。

ですので、どのように、キャンペーンをマネジメントすれば、成果をあげることができるか、

コツや考え方をいろいろな切り口で解説します。

2010年7月25日日曜日

創造的な問題解決

なんかこの椅子座りにくいな〜 と思ったら、

なぜ、この椅子が座りにくいかを知るために、観察してみたり、

椅子の長さや向きを測ってデータをとって、分析してみたり、

体を測定して分析してみたり、

他の人に座ってもらって、その感想を聞いたり、

しながら、なぜ座りにくいか、という原因を探していく。

例えば、

腰の曲がり具合と、背もたれの角度があっていないために、若干の違和感を感じる

ことがその本質的な原因となる。

じゃあ、背もたれを腰の角度に合わせたものをつくろう、というのか、

誰の体にもフィットするように、魚から新素材を創りだして、海を泳いでいるような体を包みこむような装置をつくろう、

というのかが、大きな分かれ道。

後者を、創造的な問題解決と呼びたい。

単に、課題を分析して、解決するだけでなく、

視野が広く、視点が高く、イノベーティブで、グローバルで、時代や世界の人をリードするような、インパクトのある問題解決を実現させる。

原因を分析して本質的な問題を洗い出すのも結構な技術とパワーが必要だが、

つまらない解決策に落ち着かないで、

創造的な問題解決をしたいところ。

こうした創造的な問題解決が、正当化され、実現されるためには、

企業レベルでも個人レベルでも、

ミッションやビジョンをそういうレベルで持っておくこと、

価値観としてDNAレベルで浸透していること、

リーダーがそれを指し示していることが重要だと思う。



黒船に対してやりで戦う

商品やサービスが売れるようにするためには、買う人が選んで買ってくれなくてはいけない。

なぜ、自分の商品やサービスを選んで買ってくれるのか? どうすれば更に買ってくれるのか?

他にないイノベーティブな商品だからか?
同等の製品と比較して価格が安いからか?
よいイメージを持っているからか?
他の人にいいととすすめられたからか? 
もしくは、そのいくつかか?

もし、利用者が商品を選んでくれて買ってくれて、結果として競合シェアを抜きたい、という目標があるので、あれば、上記のような購入要因の相関を分析しなくてはいけない。
つまり、なぜ購入するかを知らなければいけない。

なぜ購入するかが分からないで、

売上やシェアの目標を達成するなんてできない。

売上やシェアの目標を達成するために、Webなのかモバイルなのか、いややっぱり、テレビでしょ、という議論をいきなりするのは、まったくのナンセンス。

コミュニケーションやプロモーションが、

売上やシェアアップのキーレバー、もしくは一番効果的な手段であることが、

分かっているなら、そういう議論もありだけど。

まあ、黒船に対して、やりで戦おうとする(突きつけられた課題に対して、自分の今持っている武器で戦おうとしちゃう)みたいなものだから、

変われっていくらいっても、しょうがないのかも。

2010年6月14日月曜日

半年後の予想

半分冗談ですが・・半年後の予想です。


1.アンドロイドのアプリのマーケットやiPhoneのアプリのマーケット、そして、iTuneとかが、(ネイティブアプリやデスクトップアプリではなく)Web上に乗って、Webアプリになっている

2.クラウドCMSを使ったサイト構築の事例が出てくる

3.Google Buzzが、facebookやtwitterと連携され、盛り上がりを見せユーザー数が急激に増加する

4.youtubeがライブストリーミングを開始しており、企業はustreamでなく、youtubeのライブストリーミングを使っている

5.Appleがテーブル型のコンピューターのiTableをリリースして、みんなが行列する

6.3D熱が冷めている

7.アクセス解析サービスに、ソーシャルメディア解析のツールが追加されている

8.日本でも位置情報系のサービスが盛り上がりを見せる

9.twitterが企業向けに公式の利用分析ツールを提供する

10.twitterがテレビCMを打ち始める

11.facebookのユーザー数が月6億人になっている(今5億人)

12.(すでに発表されていますが)アンドロイドのアプリがPC上でインストールできるようになる

13.バナー広告の予算が減り、リスティングとグーグルのコンテンツターゲット(CT)に振り分けられるようになっている

14.企業が、社内のソーシャルメディア担当者(つぶやいたり、コミュニケーションしたりする担当)の採用を本格化している

2010年5月21日金曜日

[video]Google I/O 2010 - Keynote Day 2 Android Demo, pt. 1

i like it!

プラットフォーム、アップル、グーグル

多くの人が参加すればするほど、プラットフォームの価値が高まり、さらにプラットフォームが大きくなる。

参加する方からすると、より価値のあるプラットフォームに乗っかりたい。価値の少ない縮小するプラットフォームに乗っかることによって損をすると思うからだ。

だから価値あるプラットフォームを作り、多くの人を参加させようとする、そして多くの人に参加してもらうために、参加のハードルを下げ、オープンであろうとする。

Web自体がこうしたプラットフォームであり、Web上で成功しているサービスというのは、こうしたプラットフォームの原則に従っている。

アップルは、基本的にはPCやスマートフォンを作るメーカーで、収益の元は販売の売り上げだから、なるべく作ったものを売りたいと思う。もちろん、そこには値段をつけて。

イノベーティブな製品を価格を付けて売ることによって、結果として、アプリケーションやモバイルコンピューティングのプラットフォームを作っていく。でも、価値あるプラットフォームを作るという観点でいうと、利用にお金を払うからハードルが高いし、クオリティ重視でアプリもはねる。

つまり、基本的な思想として、価値あるプラットフォームを作りたいわけではない。それは、イノベーティブなメーカーであればそういうものなんだろう。

一方、グーグルは、明らかに最初から最後までプラットフォーム志向だろう。アンドロイドだって、メーカーとしてではなく、無料のOSを提供して、メーカーにそれを売りまくってもらうことで、モバイルのプラットフォームを作り上げようという戦略だと思う。

まあ、もちろんそこから収益を上げる仕組みがあるからだけど。逆に、携帯売るとかメーカーみたいことしてもうまくいかないし、ECとか絶対無理だと思うし、いまのままプラットフォーム志向で驚かせてほしい。

2010年5月16日日曜日

キャンペーンマネジメント力

キャンペーンマネジメントに関する執筆の項目案を考えたので、せっかくだからブログに掲載。内容は考えてないけど、1項目2ページくらいだったら、書けるかな・・

・すでにWebをハブとしたキャンペーンがデフォルトだ
・解決策に飛びつかず、見えていない、本質的な課題を発見しよう
・"ブランディング"が目的のキャンペーンは存在しない(ほんとは)
・プロジェクトが迷走しないために大事なのは、ゴール設定だ
・初動は特に、ロジックをベースとした戦略思考が必要
・ユーザーシナリオとタイミング、そして投資配分で、集客を最大化する
・Webの集客手法の特徴を知って、最適に組み合わせる
・ユーザーターゲットは、推計でいいからボリュームを数字で表そう
・戦略→企画→制作の流れの中に、詳細設計のプロセスを必ず入れよう
・キャンペーンのコアアイディアは連想で考える
・ブランディング戦略を考えるときは、記憶マップを作ってみよう
・ブランディングは、広告ではなく体験によって実現される
・クリエイティブは、表現担当ではなく創造的アイディアを生み出す担当
・コミュニケーションデザインは、動機付けデザインとシナリオデザインでできている
・自発的能動的ユーザーのためにルート整備をしよう
・ケーキフレームワークでユーザーの流れをとらえる
・ソーシャルメディアをキャンペーンに組み込む基本パターン10
・これらのWebテクノロジーを知っておけば、とりあえず十分だよ
・ファインダビリティをアップしてユーザーとのマッチングを最大化する
・コミュニティとそのプラットフォームに狙いを定め、拡散を仕掛ける
・外部の会社は、ディレクションされたがっている
・KPIという概念を理解すれば、怯える必要はまったくない
・本当の意味で実践的なPDCAサイクルを回そう
・Webの単価の相場観を持って外部の会社にぼられないようにする
・Webに絡む権利に関しては最低限これは知っておこう

2010年5月7日金曜日

潜在層と顕在層、そして業界

Web制作業界(クライアント向けにWebサイトを作る会社が属する業界)から離れてみると、その苦手な部分がよく見える。

・既にニーズが顕在化しているユーザーしか考えていない点
・企画やコンテンツやサービスをゼロから作ること

後者は、Webを作ることに関するプロだと思っているため、コンテンツはクライアントからもらってそれをどう料理するか、という発想になる。釣りに出かけて魚を釣ってくるよりも、市場で魚を買ってさばくことを仕事だと思っているということ。

提供されたコンテンツを元に、情報設計して、デザインして、コーディングするということをやる。確かに、クライアントのビジネスや顧客のことを知っているのは、クライアントだし、業界ごとに特化された組織を作るほど、規模を持つことはできない。非効率なためだ。

更には、自分で新しいサービスを作って一般コンシューマー向けに提供してビジネスしていくことも難しい。技術ベースの会社ではないからだ。

実際、こうしたことはいい悪いではなく、単に苦手で弱いというだけである。

もう一つのニーズが顕在化しているユーザーしか考えていないという点は、逆に言えば、潜在的にニーズを持っているユーザーをどう掘り起こすか、については得意領域ではない、と考えているということだ。

顕在化しているユーザーというのは、既に興味を持って調べている人やサイトに訪問している人のことを意味している。そういうユーザーを捕まえるのは、比較的シンプルだ。サーチエンジン最適化、ユーザビリティ強化、Webサイト最適化、既存コンテンツをベースとしたリニューアル、など、既に興味を持っている人向けにまずいところを少なくしていく最適化をするという発想である。

一方、潜在的にニーズを持っているユーザーに興味を持ってもらい、行動を起こしてもらうためには、顕在的になっている人よりもコストがかかる。

コストがかかるという意味は、お金や時間や労力がかかるという意味だ。当然ながら、ユーザーは自分でも気付いていないわけだから、気づきを与え、興味を持ち、行動を起こしてもらうというように、とってもらうステップが2段階くらい多いのだ。

このような、どこにいるかも分からない、なにが効果的なのかも分からない、潜在ユーザーを発見し、アプローチして、動かすことが、Web制作会社には難しい。ここで、広告代理店の登場だ。

広告代理店は、ここでいうまでもなく、現在ビジネスモデル的に、組織的に難しい状態にある。これまでビジネスを成り立たせてきたモデルが崩れているるからだ。もちろん、変わらなければいけないと、危機感はありつつも、ビジネスモデルの問題、特に人や組織の問題であるため、現場がいくら変わろうとしてもそのあゆみは、必然的に遅くなってしまう。

でも、テレビCMや雑誌や新聞の広告で培ってきたように、あちらを向いている人にこちらを向かせるためのノウハウがある。潜在層を見つけて、コミュニケーションをとるための人材もいる。コミュニケーション戦略なるものを考えることもできる。知らない人に知らせるための広告やPRやイベントの企画を考えたり、その実施をしていくことも得意だ。

ただ、今のところそれは、残念ながらWeb上の話しではない。Web上で潜在層を見つけてアプローチする手法に関しては、まだまだ苦手であるといえるだろう。実際に苦手であるのと苦手意識があるというダブルパンチ状態。

でも、企業のマーケティングやコミュニケーションがWeb中心になってくるにつけ、戦略を考えるときも企画を考えるときもWebを考えなければいけない状況で、この状況が変わることは、少なくともこの10年はないだろう。

つまり、Web以外の様々なメディアと連携をとりながら、潜在層を掘り起こしていくためのWeb上における戦略作りと実現が、特に(顕在層を中心に扱うWeb制作会社のようなところではなく)広告代理店に期待されている部分だと思う。(そして、Webの制作会社との連携も)

Web関連の会社の種類

Web関連の会社はどういうものがあるだろうか。

・クライアント向けにWebサイトを作る会社(インテグレーター系、代理店請負系、小規模独立系)

・エンド向けのWebサービスを提供する会社(外資系、エスタブリッシュメント系、小規模ベンチャー)

・(ついでに)Webも受ける営業系の会社(広告代理店、印刷会社、SIer)

・Webマーケティングに関する専門会社(ネット広告代理店、アフィリエイト、SEO、PR関連の業者)

・ツールを提供する専門会社(メールマーケティングツール、CMSツールなどの提供会社)

・その他(ホスティングサービス、コンサルティングなど)

ブログ アーカイブ

●「即実践! ネットマーケティング」 http://www.amazon.co.jp/dp/4774141720

●「ウェブ解析力」 http://www.amazon.co.jp/dp/4798119563

●「これならわかる!OpenIDの仕組み」 http://thinkit.jp/article/815/1/

●「Webのコンペに必ず勝つ 12のポイント」 Web Site Expert #20第二特集 http://gihyo.jp/magazine/WSE/archive/2008/vol20

●「サービスデザインの進め方」ThinkIt http://www.thinkit.co.jp/article/115/

●「フィーチャー&ファンクションデザインパターン」 Web Site Expert #18 第一特集 http://gihyo.jp/magazine/WSE/archive/2008/vol18

●「ビジネス戦略・プロジェクト管理」 Web Site Expert #17 第一特集 http://gihyo.jp/magazine/WSE/archive/2008/vol17

●「Webサイトプランニングブック」技術評論社 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4774133892

●「ユーザ生成型コンテンツによるSEO戦略」 Web Site Expert #14 第一特集

●「ユーザーのマインド・コンテクストを捉える」 Web Site Expert #13

●「Webサイトに対する意識を高める」 Web Site Expert

●「ネットサービスデザインAtoZ」  Web Site Expert #09 第二特集

●「やってはいけないこと」 Web strategy (Vol.6)

●「インターネットにおける消費行動を知る」 Web STRATEGY

●「Webサイトの重要性を伝える手段」 Web Site Expert #07

●「投資対効果を高める戦略的アプローチ」 Web Site Expert